輪切奉天に詰まるこだわり
輪切奉天 -わぎりほうてん-
奉天は、弘法大師によってもたらされた中国発祥のかりんとうと、南蛮由来の有平糖を組み合わせて作られた、日本独自のお菓子。天神様に奉納するお菓子として、「奉天」と言われるようになったようです。昔からたくさんの人に愛され、食べられることで今まで受け継がれてきた歴史の詰まったお菓子です。
飴で固めたお菓子というと、「硬い・歯にくっついて食べにくい」というイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。でも、この奉天を1つ食べると、そんなイメージはすぐに覆されます。
《輪切奉天ができるまで》
01/砂糖・水飴を窯に入れ、水分を飛ばしながら煮詰めて炊き上げる。
02/炊きあがった飴の生地に空気を含ませて、柔らかく滑らかにする。
03/かりんとう生地に水飴を絡める。
04/かりんとうを、熱々の柔らかい飴で一気に包む。かなりの力が必要な作業。
05/細長く伸ばし、足で機械を踏んで短く切っていく。
かりんとうを熱い飴で包むとき、火傷が絶えないけれど仕上がりを左右する大切な作業。修行を重ねて手の皮が分厚くなる頃、職人として一人前になります。
奉天だけを作り続けて五十年以上。日々「もっとおいしいものを」と研究を重ね、製造方法・原材料・配合…一つ一つ全てにこだわりが詰まっています。
「自分がおいしいと思うものだけを食べてもらいたい。」
カリッと香ばしく深い味わいの奉天。そこには職人の一途な思いと生き方が現れています。
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